「い、一瀬・・・?」
「え?」
一瀬・・・
「一瀬だぁああ??」
今一番聞きたくない
名前!!
一瀬緩奈、
何の用だ!!
「弁当は一緒に
食わねえ!!あと一瀬には
てきとーに言っとけ!!」
と、
声に出しながらメールを打ち
送信した。
「はぁ、はぁ、なんなの
一瀬、一瀬って・・・」
「杏、息切れしてんの?
どんだけ~アハハっ」
さっきまで
アタシをなだめていた
佳澄がなぜか大爆笑
していた。
「ホント、ホント鈍感~!
アハハっ自分で分かんないの?」
「なにが・・・!」
「分かんないんだ・・・
まぁいいや、それより?
行くの?一瀬・・・緩奈ちゃんだっけ?」
「・・・」
ここで行かなかったら・・・
なんか、
酷いよね。
「行く」
「お!そこは行くのね!
頑張って!!」
「なにが?頑張って?」
「あ、そこも分かってないの?」
「は?」
「・・・ダメだこのこ」
