ウザい。


「・・・」


パタンとドアが
しまった。

「杏?大丈夫?あの子
たぶん、神崎君の事好きだよ?」
「うん、アタシもそうおもう
テカ、別に関係ない」

「ふ~ん」
「何?」
「別に~」

佳澄はアタシの顔を
ちらちら見ながら笑っている。

なんなの?

「何よ」
「いや~」

「つぅか、なんでマサキの
こと知ってんの?」
「え、まぁ
噂?」

噂・・・?

なんだそれ


「は?」
「やぁ、杏と仲良しの
神埼マサキ君で有名人だよ」

「ふーん」
「いっつも付きまとってるでしょ。
杏のファンクラの奴らが羨ましがってる」

「ハハ・・・」

そういうことですか・・・


――キ―ンコーンカーンコーン――

「あ、チャイムなったね」
「うん、じゃ行く?」

「え?行くの?」
「え?サボるの?」

「うん」
「了解」