きっと、
今度こそはあっちも
呆れるだろう


と、

心の中で思いながらも・・・

「ちょっ」

やっぱり、

「強がんな」

期待してしまっている。

「離して・・・」
「ヤダ」

ガキはアタシを
後ろから抱き締めてきた。

ガキの顎が
アタシの頭の上に乗っかる。

「よく逃げたな、
でもお前強がり過ぎ」
「そんなこと無い」

背中にかかる
ガキの体温。