嘘婚―ウソコン―

次の日は日曜日だった。

千広は陽平の事務所を訪ねた。

いつものように掃除をして、勉強をして過ごしていた時だった。

ピーンポーン

チャイムの音に千広は本から顔をあげた。

「はーい」

椅子から立ちあがると、玄関に向かった。

ガチャッと、ドアを開けると、
「こんにちわー。

宅配便です」

宅配便のお兄さんが顔を出した千広にあいさつした。

千広は陽平が送ったと言う荷物の存在を思い出した。

「ご苦労様です」

千広はお礼を言うと、受け取りにサインをした。

宅配便のお兄さんから荷物を受け取ると、千広は戻った。

宛名を確認する。

「小堺千広様、か」

エッフェル塔の置物とか、チョコレートか何かだろうか?

そう思いながら千広は荷物の包みを破いた。