嘘婚―ウソコン―

それに対し、千広はどう返せばいいのかわからなかった。

彼女は陽平から自分のことを聞いているから知っていると思う。

だけど…小田切のことを何も知らない自分は、どうしたらいいのだろうか?

「えーっと…小堺さん、だったわよね?」

黙っていたら、小田切が話しかけた。

「えっ…ああ、はい…」

千広はうなずいた。

「学生?」

「はい…」

小田切の質問に、千広はうなずいて答えるだけだ。

まるで警察に尋問されているみたいだと、千広は思った。

「いくつ?」

「20歳です…」

「20歳か…。

若いわねぇ、私と14歳も違わないなんて」

「えっ?」

千広は耳を疑った。