嘘婚―ウソコン―

その翌日。

千広は離婚届を持って園子が勤める市役所を訪ねた。

「…何で真っ2つに?」

セロハンテープで修復した離婚届を見た園子が一言、千広に言った。

「ちょっといろいろあって…」

千広は苦笑いしながら園子に返した。

「まあ、とりあえず離婚することはできたんだね」

「すごく時間がかかったけど…」

それ以上は言わないことにした。

別に言ってもいいのだが、話は長くなる。

園子は仕事中。

自分のために時間をとらせる訳にはいかない。