──沖矢 総司

2学期になった。相変わらずあの子は見つからない。
僕は諦めかけている。
「総司、知ってるか?」
僕に話しかけて来たのは朔斗。
「何が?」
「C組に転校生が来たんだってよ!」
「ふぅん」
興味が無い。しかももうすぐ部活の少林寺の試合だ。
演武も覚えなければならないし、余計な事は頭に入れたくなかった。
「総司ノリ悪いって!見に行かねぇか?」
「遠慮するよ、僕眠たいし」
「そーかよ。んじゃ俺行ってくるわ!」
朔斗は行ってしまった。


──村田 朔斗side

総司は本当にこの頃ノリが悪い。
もうすぐで少林寺の試合のせいなのかは分からないが部活には出るようになった。
俺も龍くんも、同じ少林寺部で中でも部員の中でも上手とされるBEST3に入る。
総司は1人で単独演武をするけど、俺と龍くんがペアを組み演武をする。