(なに、あれ…)

熱くなる頬をぺたぺたと触りながら、横を歩く美咲の歩幅に合わせて歩く。


「有希すごいよねー」


ニヤニヤとだらし無い(それでも十分可愛い)顔で私の顔を覗き込んでくる美咲を手で制して「やめてよ」と呟く。

だって、変なんだ。

ただ夏目くんに声をかけて、彼がそれにはにかんで答えただけで私は気温のせい以外の何かが原因で暑い。


「裕美は有希が好きなんだよ。認めちゃえ!」

「みっ、認め…!?別に気になるワケじゃないし、ただ暑いだけだし!あー今日超暑いね!!」

「素直じゃないんだから…」



だって認めたら負けっぽい!!