「…えっ?」

口の傍まで運んだドーナツを皿に戻して、私は目の前の友達の顔を覗き込んだ。




駅前のこの店に寄るようになったのは、テストの迫った時期からだった。
丁度、通っていた予備校から近いこともあり小腹も空くという理由で、30分はそこでドーナツを食べながら喋り、予備校に行って勉強するのが私たちの日課となっていた。

それが最近、30分どころではきかなくなっている。

何故なら、それは…








恋愛感情が、芽生えつつあるからだ。