「おい…っ」 「要くんっ、要くん!!」 あんまり人が来ない 資料室で叫んだって 意味ないことくらい わかってるけど。 「助けて…要くんっ!」 忘れたと思ってた。 だけどやっぱり 私の好きな人は一一… バンッ!! 「てめぇ何してんだよ」 低い声と共に 教室に入ってきた人は 今、私が一番 会いたかった人で。 「たつ…き」 「要くん…」 来てくれた。