「こんにちは・・・あ!!」

部室の奥のソファーに腰掛けていたのは、百瀬くんだった。

「君、百瀬くんだよね??」

「え・・・はい。あ、さっきの・・・。」

百瀬くんはまた頬を赤らめてそう答えると下を向いてしまった。

あたしはポケットから百瀬くんの学生証を取り出した。

「はいこれ。さっき落として行ったよ。」

学生証を差し出す。

「あ、ありがとうございます・・・。」

百瀬くんはそれをそっと受け取った。