「稔先輩、どうしたの??」

あたしは首を傾げる。

「千依莉ちゃん。
今、好きな人のこと
考えてたでしょ。」

稔先輩は、
真剣な顔でそう言った。

「・・・っ///」

あたしはバレバレなことが
恥ずかしくて、俯いた。

「当たり、だね。」

稔先輩が笑ったのが分かった。

あたしはあまりの恥ずかしさに
耐えきれなくて、

「失礼します!!」

そう言って走り出していた。