「敬語、使わないで。」 「え??でも、先輩ですよ!?」 意外なお願いに驚いた。 「うん。だけど後輩でも 敬語使われるの慣れないんだ。 違和感を感じるんだよねー。」 稔先輩はそう言って 人差し指で頬をかいた。 まあ、稔先輩が いいって言ってるしいっか。 「分かった!!」 「ん、じゃ帰ろうか。」 「はーい。あ・・・、うん!!」 あたしが言い直すと 稔先輩が微笑んだ。 そして二人で歩き出した。