「君の方こそ大丈夫??」

すでに立ち上がっていた先輩が
手を差し出す。

あたしはその手を掴んで
立ち上がった。

「大丈夫で・・・っ。」

「じゃ、ないみたいだね。」

あたしの膝からは、
赤い血が流れていた。

「僕の肩を掴んで。」

先輩はそう言って、
あたしの手を肩においた。

「学校までもうすぐだし、
一緒に行こう。」

キレイな顔で微笑む。

「はい・・・。」