うわっ。
すごい、イケメン!!


でも、こんな人、いままでいなかったよね?
高等部受験組!?


そんなことを、涼しげで綺麗な顔を見ながら考えていると、


「大丈夫?」


男の子は、ぼーっとしたあたしを心配するかのように、もう一度同じ言葉を口にした。


「は…はい!」


目の前のイケメンを心配させないように、急いで元気よく返事する。


――って、あたし、イケメンに弱すぎ。


心の中で苦笑して、返事をすると同時に、すばやく男の子を観察する。