天使のキス。

「えっ!?
健ちゃん!?
行くって…どこに!?
やだ。
やだ。
健ちゃん!
嘘でしょ!?
どっか行くなんて、言わないで!!」


健ちゃんがどこにも行かないように、どこにも行けれないように、ギュ―っと、強く健ちゃんにしがみついたあたしに、


健ちゃんは、もう一度あたしの頭をワシワシャ撫でた。


「愛里、俺、さ…」


その瞬間、ふわりと風が横切り――…


健ちゃんは、あたしにキスをした。