「でも――…
もう、時間切れかも」
あたしに告げる健ちゃんの言葉に、全身の血が逆流するみたいで、とても苦しい。
「ごめん、愛里。
俺の根性…
ちょっと足りなかったかな」
「健ちゃん!?
健ちゃん…
何、言って…」
「でも、さ。
よかった。
こうして、幸せそうな愛里と悠の姿を見られたから」
「…」
「もちろん、俺の願い通り、幸せな――…ね?」
「け…健ちゃん…?」
「あ。
俺、もう、行かないと――…」
もう、時間切れかも」
あたしに告げる健ちゃんの言葉に、全身の血が逆流するみたいで、とても苦しい。
「ごめん、愛里。
俺の根性…
ちょっと足りなかったかな」
「健ちゃん!?
健ちゃん…
何、言って…」
「でも、さ。
よかった。
こうして、幸せそうな愛里と悠の姿を見られたから」
「…」
「もちろん、俺の願い通り、幸せな――…ね?」
「け…健ちゃん…?」
「あ。
俺、もう、行かないと――…」

