「…」


「もぉ!
じいじといい、健ちゃんといい。
信じられないっ」


むくれて、健ちゃんを睨みつけると――…


健ちゃんは、スーッと、あたしから顔をそらした。


「ほら、健ちゃん!
やっぱり、そうなんだ!
こら、ちゃんと白状しろ!」


仁王立ちで健ちゃんを睨みあげるあたし。


そのあたしに声をかけたのは――…


「愛里、あの…さ」


あたしの後ろに立っていた悠。


「あ、悠。
ちょっと待ってて」