「でも、内緒ね」


健ちゃんはひとさし指を唇にあてた。


「あんなこと、世間にバレるとマズいからね」


「…いや、健ちゃん。
内緒って…
それは無理があると思うよ?
パーティだったし、みんな見てたし…」


「ん?
まぁ、余興ってことで」


「はぁ!?
余興!?」


「うん、余興」


「…」


ついていけない。


健ちゃんにも、じいじにも…ついていけない!


「もぉ!
本当に怖かったんだから!
作戦と全然違うじゃん!」