天使のキス。

…って、これ。


また冗談ですか?


ここで赤くなったあたしを、またさっきみたいに笑うおつもりですか?


そうは問屋がおろさない―っ!!


二度とこの手に引っかかるか!


さっきまでのことでしっかりと学習したあたしは、ぐぐぐ…っと、力を入れて悠を引き離しにかかった。


でも――…


「…っ…」


どんなに力を入れても、悠の体はあたしから離れず――…