天使のキス。

あれは、中等部1年の愛里の誕生日。


愛里の家のパーティで、さ。


愛里、愛里の両親に言ったよな?


『パパ・ママ。
あたしを産んでくれてありがとう♪
愛里はとっても幸せです♪』


面と向かって、はっきりと。


沙耶は照れて横を向いたし、タクは口をぱくぱくさせてた。


俺も正直、ヒクかな…と思ったけど――…


違ったんだ。


そんな言葉を、中1のクセに恥ずかしげもなく言える――…


親の愛に包まれて、愛されて育った…
親の愛を肌で知ってる…


――そんな、愛里のそばにいたいと思った。