天使のキス。

だから、桜川公園で言った言葉――…


『じゃあ。
悠の事は忘れて、俺とつきあえば?』


――この言葉に嘘はない。




でも…。


俺が愛里に告白することなく――…


ずっと踏みとどまってきたのには、理由があるんだ。




俺、さ。


俺――…


愛里を好きな気持ちより、母親を憎む気持ちの方が大きくて。


悠みたいに、自分をさらけ出すことができなかった。