天使のキス。

今まで見てきた、がら空きの部屋との違いに、あたしは息をのんだ。


呆然と、部屋の前で、少しの間立ち尽くし――…


パソコンのキーボードの上に、紙を見つけて、あたしはパソコンに近寄った。


それは、薄い水色の紙に書かれた、あたしへの手紙だった。





“愛里へ


愛里がこれを読んでいる時、俺はいったいどうしてる?


どこにいる?


母親を殺して、捕まったりしてるかな?


殺したショックで自殺したとか?


どっちにしても、愛里がこれを読んでいるってことは、俺が家に帰れない状況ってことだよな。


きっと、愛里の力になってやれない状況ってことだよな?