天使のキス。

「あ…
あたし…
早く、健ちゃんのパソコンを探さなきゃ」


左右を見回し、まだ開けていないドアを次々に開けていく。


でも、そのどれもが、使われた形跡が全くなく、背筋がゾゾゾ…っと、寒くなった時――…


「狭っ!
…ってか、あった!」


あたしの部屋と同じくらい狭い部屋の中に…


もしかしたら、あたしの部屋よりも狭いくらいのその部屋の中に…


あたしはパソコンを見つけた。


ううん、パソコンだけじゃなく――…。


テレビも、ベッドも、小さな冷蔵庫まで。


そこには、生活するのに必要なものが、すべて揃っていた。


「なんで…
この部屋…だけ…」