天使のキス。

なんで…だろ…。


ひとり暮らしって言ってたのに、この広い家の訳がわからない。


広い家なのに、物が何もなく、寒々しい空間の意味がわからない。


温かみがまるでない、ガラーンとした家。


だだっぴろいリビングにも、もちろん――…


普通置くはずの、ソファもテーブルもテレビも…


何も置いてなくて。


そこには――…


ただ異様な、孤独に包まれた冷たい空間だけが広がっていた。


こんな状態で…
健ちゃん、どうやって生活してたの!?


寒々しい空間に身震いしながら、ここに来た目的を思い出す。