天使のキス。

「もう、いいよ。
健ちゃん!
しゃべるの止めて!」


健ちゃんの腕にそっと触れたあたしに、


「俺、今意識を失ったら…
もう…
きっと…ダメ…
だと思う…」


健ちゃんは無理に微笑みを作った。


「ダメって…
何言ってるの?
健ちゃんは、すぐに治るよ?」


「そう、ありたいけど…ね。
まぁ、自分の…
身体だし…
わかる…」


「そんなことない!
わかるって何?
早く手当てを――…」


白衣の人を見上げたあたしの腕に、健ちゃんは腕を絡ませた。