天使のキス。

あたしは担架から離れ、白衣のおじさんにそう告げた。


「こんなこと。
しゃべってる場合じゃないから」


それなのに――…


「…り。
まだ話…
終わって…
ない…」


健ちゃんは、腕をダラリと下げて、あたしを呼んだ。


「健ちゃんって、バカ!?
悠のことなんか、今はどうだっていいでしょ?」


「悠と愛里の…
ラブラブ…大作戦…ね?」


「はぁ?
健ちゃん、怒るよ?
もう、しゃべらないで!」