天使のキス。

微かにうなずいた健ちゃんが、あたしの方に腕を伸ばす。


「…え?
…え?」


驚くあたしの前、担架がゆっくりと動きだし、あたしはその速度に合わせて歩いた。


「何?
健ちゃん…」


「…こ…れ…」


「え?
これって…
何?」


健ちゃんの手を掴んだ瞬間、あたしの手の中に何かが滑り落ちた。


「…これって…?」


「あい…り、さ…。
俺の…パソコン…
開けて…み…な」