天使のキス。

「健ちゃんっ!?
健ちゃんっ!?
あたしのこと、わかる!?」


「…り」


「ねぇ、どうしたの?
何があったの!?」


あたしを担架から離そうとするおじさんとあたしを残して、まっすぐ進む担架。


「ち…
ちょっと、待って!
ねぇ、放して!」


いくらあたしが言っても、白衣のおじさんはあたしの両肩を掴んで放さず、


その間に、担架はどんどん先へ行き、建物の角を曲がってしまった。


そうなって、ようやくおじさんは、あたしを放した。