天使のキス。

「す…す…すみませんっ!!」


急いで走り、すぐに担架に追いついて、病院の人のユニフォームの背中を掴む。


「その人…
その人っ…」


でも、次の言葉は続けられなかった。


そこに、あたしは、健ちゃんの顔を見つけたから。


人は本当に驚いた時、声がでないものなのかもしれない。


あたしの周りの景色は色を無くし、モノクロの世界にあたしは立ち尽くした。


イッタイ、ナニガオコッタノ?


「…健…ちゃん?」


嘘、だよね?


こんなの、何かの、嘘、だよね?