天使のキス。

なんだろ。
あたしだって、覗きたいんだよ。


ちゃんと、順番守ってよね。


ギロっと睨みながら後ろを振り返ると――…


そこにいたのは、あたしを押しのけたのは。


担架を押した病院の人たち。


…え?
…担架?
…何かあったの?


息をのんで見つめる先、人だかりが二つに分かれて、担架が中に吸い込まれた。


誰か、怪我でもしたのかな?
大丈夫かな?


楽しいことをやっているのかと、気楽にのぞきこもうとしたあたしは、不謹慎だった自分を反省して、しゅんとした。


帰ろ…。