それでも、渡されたミルクティーのペットボトルから伝わる熱が、凍えていたあたしの気持ちを温かくして、
健ちゃんに対するわだかまりも溶かしてくれた。
「…っく。
健ちゃん…」
だからあたしは、あの日以来――…
悠がウチから出て行って、悠との本当の別れを感じたあの日以来、初めて涙をこぼした。
ずっと泣きたくて。
でも、泣けなかった。
だって、事実を認めるのが怖かったから。
でも、あたしが泣こうと泣くまいと、悠があたしに別れを告げた事実も、ウチを出た悠が、あたしじゃない女の子と婚約するという事実も変わることはなくて、
だから、あたしは、ようやく――…
今でも大好きな悠を思い浮かべて、涙を流した。
健ちゃんに対するわだかまりも溶かしてくれた。
「…っく。
健ちゃん…」
だからあたしは、あの日以来――…
悠がウチから出て行って、悠との本当の別れを感じたあの日以来、初めて涙をこぼした。
ずっと泣きたくて。
でも、泣けなかった。
だって、事実を認めるのが怖かったから。
でも、あたしが泣こうと泣くまいと、悠があたしに別れを告げた事実も、ウチを出た悠が、あたしじゃない女の子と婚約するという事実も変わることはなくて、
だから、あたしは、ようやく――…
今でも大好きな悠を思い浮かべて、涙を流した。

