タクが沙耶を笑顔にしてあげて。


タクが沙耶を幸せにしてあげて。


タクが願う“沙耶の幸せ”


それがどこまでのものかわからないけど――…。


あたしは、ね。
思うんだ。


幸せって――…


ものすごく遠くにあるものじゃなくて。


案外、身近にあるんじゃないかって。


でもね?


身近にありすぎて。
あまりにも当たり前すぎて。


つい、見えなかったり。
気づかなかったり。