天使のキス。

明らかに学校に行ってるこの時間帯に、わざわざかけてくる人なんて、滅多にいない。


かかってくるとすれば、家族の事故?病気?


どちらにしても急用に違いない。


頭を抱えたまま動かないタクに気を使いつつも、あたしはかばんから、ケータイ電話を取り出した。


すると、そこに見つけたのは――…


ディスプレーに浮かぶ“悠”の文字。


ん?
悠?
なんで?


なんで、悠から電話?


え?
なんで、こんな時間に?


えっと…
なんの用事かな?