天使のキス。

「健ちゃん!?」


「健っ、いい加減に止めろ!」


あたしとタクが同時に立ち上がる。


あたしは沙耶をかばうように沙耶の前に立ち、タクは健ちゃんに掴みかかった。


「絶対に殺さない」


あたしの後ろに座ったまま、沙耶は悲鳴のような声を健ちゃんに投げつける。


「絶対に絶対に、殺したりなんかしない」


沙耶がここまで言ってるのに、どうして健ちゃんは――…


「じゃあ、俺が殺してやるよ」


こんなにひどいことが言えるんだろう。