天使のキス。

“健ちゃんは、友達だよ。
熱を出したあたしを心配して、付き添ってくれてただけだよ”


あたしは、言い訳の言葉を飲み込んだ。


友達だからって、頼ってもいいってことにはならないし、悠に頼らなかった弁解にもならない。


だって、悠があたしに求めているのは、健ちゃんに頼らないこと。


そして、悠に頼ること。


でもね?
悠…。


あたしにはね?
頼りになる人が、たくさんたくさん、いるんだよ。


もちろんね?
悠が一番だよ?


でも――…。


健ちゃんも沙耶もタクも。


もちろん、パパもママも。


それに、じいじだって。