天使のキス。

「気持ちいい」


ヒンヤリ冷たい感触。


「薬、飲めるか?」


健ちゃんがあたしの背中に腕を入れて、少しだけ起こしてくれる。


その後は、


「愛里、寝な。
愛里が眠るまで、俺、ついてるから」


健ちゃんはあたしを安心させるかのように、ぽんぽんっと、二度ほどお布団を叩いた。


その仕草にママを思い出してホッとして、まぶたを閉じる。


でも、熱に浮かされて目を開ける。


そのたびに、近くにある健ちゃんの姿にホッとして、また目を閉じる。


それを繰り返し――…


薬が効いてきたのか、徐々に楽になってきた。