天使のキス。

怖いよ、悠。


その顔、やめて。


綺麗な顔した人の静かな怒りの表情って…ほんと怖い。


「愛里は、アイツがいないと、学校に行きたくないんだ。
愛里は、あいつに会いたいんだ。
へぇ…」


どんどん威力を増す悠の眼力に、あたしはあお向けになったまま、


へびに睨まれたカエルのごとく、ピクリとも動けなかった。


そのうちに、悠の顔はあたしの顔から1センチほどの、超至近距離で止まった。


悠の綺麗な顔から、怒りの青い炎がうっすら見える気までしてくる。


うわぁ、怖いよ。


悠はまるで、血の通っていない人のような冷たい手で、あたしの手首をきつく掴んだ。