天使のキス。

沙耶の体の事は心配だけど、昨日いろいろあった事を考えると、今はそっとしておいた方がいいのかな。


沙耶だって、あたしと楽しくしゃべる気分になんかなれないよね。


そう思って、そそくさと席につく。


それなのに――…


「おっ。
沙耶も愛里も、元気がないな。
来週テストだからって、今から暗くなるなよ。
今日も楽しく過ごそうぜ。
なっ」


見当はずれな事を言いながら、タクはバシバシっと、あたしと沙耶の肩を叩いた。


ははははは…、タク。


お願い、空気を読んでくれ――っ。