天使のキス。





次の日、学校に行くと、そこに健ちゃんの姿はなかった。


あーあ、がっくり。


健ちゃんに、いろいろ相談したかったのになぁ。


でも、仕方ないか。


風邪、相当ひどそうだったし。


でも、健ちゃん。


今までは、どんなに具合の悪いときでも、学校を休まなかったのになぁ。


今回は、それほど悪いのかなぁ。


心配だなぁ。


教室の入り口でがっくり肩を落として、ふと顔を上げると沙耶と目が合った。


「あ、沙耶。
おはよ」


「…おはよ」


言いながら、顔をそむける沙耶。