天使のキス。

「あるじゃん。
悠にも欠点が。
気付いてないの?
その性格の悪さと口の悪さ」


正直に思ったことを言ったあたしを、悠が羽交い絞めにし、こめかみをぐりぐりした。


「ぎぶ。
ぎぶ。
…ってか、それ。
本当のことじゃんっ!!」


悠にグリグリされたこめかみを押さえながら、おとなしく数学の問題を解く。


あいたたた…。


ぐりぐりされた痛みとは違う痛みがあたしを襲う。


うぅっ。


数学が一番の強敵なんだよね、あたしにとって。


頭が痛い。


難しすぎる。


でも、迂闊に質問でもしようものなら――…


エロ悪魔の餌食だし。