天使のキス。

「これで健ちゃんに迷惑かけずにすんだわね~。
愛里?」


…って、ママ、単純。


んん、まぁ、そうなんだけど――…。


でも、問題は。


「ほんとに、悠にわかるの?
高1の勉強」


あたし嫌だよ。
赤点とるの。


頭いいわけじゃないけど、いつも平均はキープしてるんだから。


露骨に嫌な顔をしたあたしに、怖いくらい満面天使の笑顔を浮かべて、悠はあっさり言った。


「高校生の勉強だったら、超難関大学受験できるくらいはわかるよ?」


天使の笑顔を浮かべながらも、目が笑っていない。