天使のキス。

「よくないよっ。
健ちゃんの風邪がひどくなっちゃうよ」


「バーカ。
何を心配してるんだか…
ゴホッ…
俺には、よっぽど…
愛里の方が…
ッ…
心配だっつーの…」


こうなると、絶対引かない健ちゃんの性格を知ってるあたしは、手短に悠が連れて行かれた時の状況を説明した。


そうじゃないと、健ちゃん。
這ってでもウチに来る気がするから。


あたしがひと通り説明を終えると、


「そっか…
わかった。
調べてやるよ」


健ちゃんは、そう言ってから派手なくしゃみをひとつした。