天使のキス。

こんなにも鼻声で苦しそうなのに、咳だってたくさん出てるのに。


こんな時でも、健ちゃんはあたしのことを優先して心配してくれる。


その優しさが申し訳なくて。


「ううん。
ごめん。
何でもない。
健ちゃんはゆっくり休んで。
お大事に」


急いで電話を切ろうとしたあたしの耳に響く健ちゃんの鼻声。


「俺のことは…
いいから…
…話せよ」