天使のキス。

「あ、でも…
悠のママは…
ちゃんとお祝いしてくれるでしょ?」


とにかく場の空気を和ませようと、ひたすら悠に話しかけるあたしの耳に――…


プルプルプル…


ケータイの着信音が聞こえてきた。


「はい」


ゆっくりと顔をあげた悠が、表情のない顔で、声で、電話に向かう。


かと思ったら――…


「何の用だよ?」


綺麗な顔をしかめて、眉間にしわを寄せた。