そんなことを思いながら、パパの口元を凝視する。


だって、パパの口から何が飛び出すのか、なにげに楽しみだったりするんだもん。


キッチンからパタパタ近づくスリッパの音。


ママもそろったことを確認すると、「えへん!」と変な咳払いをして、もったいぶった末、ようやくパパが口を開いた。


「黙って聞きなさい。
社長からの命令で、今日から社長の息子さんをうちでお預かりすることになった。
今からいらっしゃるから、粗相のないように!!!!」


―――は!?