天使のキス。

あせってバスに乗り込むと、沙耶の隣の席には五十嵐くんが座ってる。


あれ?
じゃあ、あたしの席は?


でも沙耶は五十嵐くんにべったりで、もう完全に二人の世界。


ま…マジで?
協力ってこういう事ですか?


沙耶。
小学校からの友情は…
いったいどこに行ったの―っ!?


「はぁぁ…」


友情よりも愛情。


沙耶の薄情さに、あたしが軽くため息をつくと、後ろで健ちゃんの呼ぶ声が聞こえた。


「愛里!
こっち!!」