天使のキス。

「そうなんだ。
お寺で桜を見ながら、お抹茶っていいね。
京都っぽい」


そう言ってはにかんだ笑顔を沙耶に向ける五十嵐くん。


そんな五十嵐くんを見つめながら、沙耶はあたしにも話をふる。


「愛里は?
行きたい所ある?」


相変わらずうまいな~。


「うーん…とね?
あたしは――…」


急いでガイドブックをペラペラめくる。


でもね?
あたし――…


行きたいところがありすぎて、迷ってるの!!!