天使のキス。

「どんな奴なんだ?
いくつなんだ?
名前は?
血液型は?
好きな食べ物は―…?」


そんなものには騙されず、タクはあたしの肩を揺すり続けた。


「えっと…」


もう、勘弁してほしい~。
隣のクラスの子達からも、チラッチラと視線を感じるし~。


「俺には言えない男なのか?
愛里!!!」


君はパパか!?
ん?
あたしのパパなのかっ!?
違うでしょ。


そんなツッコミすら入れられないタクの気迫。


それを見かねたのか、沙耶がタクの背中をぽんぽんと叩いた。