天使のキス。

「ち…ちょっと!
沙耶!!」


それは…
たぶん…
まずいって――っ!!


慌てて沙耶の口を塞ごうとした瞬間、タクの顔色がサーっと変わった。


…う。
もう遅いよね。
いまさら沙耶の口を塞いでも、もう遅いよね。


タク…
今の…
ガッツリ聞いちゃったよねぇぇえ!?


うわ―っと頭を抱えるあたしの前


「愛里。
本当なのか?
彼氏なんて」


荷物をバタっと下ろした…というよりも、落としたタクが、あたしの肩をガシっと掴む。